ホワイトペーパー要約 その1(Ethereum:ETH編)

こんばんは!前回記事でBitCoinのホワイトペーパーをご紹介しましたが、今回はアルトコインのホワイトペーパーを紹介していきたいと思います。ほとんどが英語の記事なのであまり自身はありませんが、超かいつまんだ要約(わかりやすくて面白い部分だけ)を掲載していきますので、アルトや草コインを買うときの目安にしていただければ幸いです。

Ethereum

まずはイーサリウムからです。こちらは日本語の翻訳がありました!前半部分は、デジタル通貨の歴史やブロックチェーンの仕組みを解説してくれているので、Ethereumに興味がなくとも目を通す価値はあります。

要約

・デジタル通貨の歴史とBitCoinの功績の紹介。ブロックチェーンの仕組みを解説(ものすごく丁寧に解説してくれています)。また、BitCoin以外のアプリケーションの紹介。

・ブロックチェーンを独自に作るのは大変。かといって、既存のブロックチェーン(BitCoin)を利用したアプリケーションには制限がある。

・Ethereumは分散型アプリケーション用のプラットフォームを提供する。それによって、開発者はスマートコントラクト(ネットワーク状で交わすことのできる契約)を構築可能となるので、ブロックチェーンを利用した色々なアプリケーションを作成できる。

・Ether(ETH)とは、Ethereumプラットフォーム上のアプリでやりとりを行うための手数料です。

・Ethereumでのやりとりやブロックチェーンと採掘の仕組み。(アカウント・トランザクション・メッセージ・状態遷移)

・Ethereum 上には3 種類のアプリケーションがあり。

  1. 金融系(副次通貨、金融ディリバティブ、ヘッジング契約、預金、資産相続文書、労働契約書等)
  2. 準金融(難題に対し懸賞金を自動執行するようなアプリ等)
  3. オンライン選挙 や 分散型統治機構

・Ethereum 上では 証明書発行システム の実装が簡単にできる。

・Ethereumでは金融ディリバティブ(派生商品)を作るのが簡単で、商品の発行主体や中央機関の関与が低いため価格の安定性を保ちやすく参入への障壁が低い。

・Ethereum によって、分散型ファイルストレージや分散型自律組織 Decentralized autonomous organization (DAO) 、その他のアプリケーションの可能性の紹介。

・Ethereum で使われる通貨Ether(ETH)の役割と種類を紹介。ETHは将来各種アプリのトランザクションの手数料として利用され、その種類は以下の通りになることが決まっている。(ドルとセントのような関係)

  1. 1: wei
  2. 1012: szabo
  3. 1015: finney
  4. 1018: ether

・通貨の発行料はBitCoinと同じように長期的には小さくなっていく。徐々に発行していくことで富の集中を防ぎ、みんなが通貨獲得の機会が得られるようにする。

・将来、ProofOFWorkからProofOfStakeモデルに切り替える可能性が高い。条件はETH総額が最大で 60102216 * (1.198 + 0.26 * n) ( n : ブロック生成開始からの年数 ) に等しい事だけ。

・ビットコインのマイニングは多大なCPUパワーを要するため、大資本に集中している。Ethereumでは、ブロックチェーンからランダムなデータを作り出して採掘する仕組みを考えている。それにより、特定のASICに依存しない一極集中を防ごうとしている。

・Ethereumにはブロックチェーンが大きくなってくるとそれを保持するフルノードが限られてしまうため、51%攻撃のリスクが高くなる(フルノードとしての参加者が減る)というスケーラビリティの問題が残っている。そのため二つの対策を考えている。

  1. 全てのマイナーがフルノードになる事を強制する。
  2. ブロックチェイン内部に中間状態を保持する。

・結論として、Ethereumではどのようなトランザクションやアプリケーションに対しても、任意のコントラクトを作ることができ、Ethereumは単なる通貨では無い可能性を秘めている。将来は、お金とは全く関係のない数々のアプリケーションが現れるはず。

勝手にまとめ

Ethereumの特徴は、何と言っても自身がブロックチェーンを使ったプラットフォームであることだと思っています。BitCoinは、自身が中央機関を必要としない仮想通貨であることが一番の目玉。というか、価値そのものですが。Ethereumは、自身のブロックチェーン上に開発者が自由にアプリケーションを作ることができます。そのアプリケーションはアイデア次第で色々な用途に使え、既にEthereumベースのアプリケーションが数多く開発されているようです。Ethereumネットワーク上で使われる通貨ETHは、様々なアプリケーション上の取引の手数料として使われる構想になっています。ETH自身の価値は生み出されたアプリケーションによって変わるんですね。また、マイニングによって富めるものがさらに富むことを嫌い将来はマイニングの方法も変わるそうです。個人的には、将来最も実用的なプラットフォームになっていくのでは無いかと思っています。

 

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