2009年にビットコインが誕生して以来、2018年現在1,500以上の仮想通貨が生まれていると言われています。そんな中でも、新たな「金」になるかもしれないと言われたBitCoinに対し「銀」として例えられるコインがあります。それがLiteCoinです。
今回は、そんなLiteCoinについての記事を紹介します。本項では、
- LTC(ライトコイン)コインの発行年月日
- LTC(ライトコイン)コインの取引高
- LTC(ライトコイン)コインが開発された目的
- LTC(ライトコイン)コインの技術的な特徴
の4項目をわかりやすく解説していきます。ぜひご一読ください。
1.LTC(ライトコイン)の発行年月日
ライトコインは2011年10月にCharlie Lee氏によって開発されました。Charlie Lee氏は元Googleのエンジニアで現在はライトコイン財団でディレクターとして活躍しています。
Lee氏は、2017年12月自身が保有していたLTCを全て売却したと発表し話題を呼びました。
2.LTC(ライトコイン)の取引高
取引高:326億3,939万円/日
時価総額:4,033億8,864万円
2018年8月現在、時価総額ランク7位に位置しています。
また、LTCの埋蔵量の発行上限は約8400万枚となり、BTCの発行上限2100万枚の4倍にあたる量になります。
3.LTC(ライトコイン)が開発された目的
ライトコインはビットコインのソースコードを改良しているため仕組みはほぼ同じで同機能ですが、ビットコインの弱点を解消し日常生活でもっと使いやすくなることを目的とした、決済や送金に特化した仮想通貨となります。
4.LTC(ライトコイン)の技術的な特徴
上述の通り、ライトコインは決済や送金に特化したコインです。そのため、BitCoinの弱点と言われていたスケーラビリティ問題を克服するために取引の承認時間を4分の1(2.5分)まで縮めています。
スケーラビリティ問題
1ブロックに書き込めるトランザクションの量には限りがあるため、取引が活発になると自分の取引がブロックに取り込まれるまで待ち時間が発生してしまう。そのため、取引が承認されて送金が完了するまでに時間がかかってしまうという問題。
2017年12月の仮想通貨ブーム時(その後の暴落期も含め)には送金完了までに数時間もかかってしまうこともありました。これでは店舗などでの決済手段としては現実的ではありません。もちろん、銀行による国をまたいだ送金と比べれば十分早いと考えられますが、日常生活の中で利用するには難しいと言わざるを得ないでしょう。ライトコインは、こういったビットコインの送金遅延を解決するために生まれたコインです。
また、2017年5月にはSegwit(セグウィット)が導入されたことで一時注目を浴びました。Segwitとは、取引のデータを圧縮することでブロックに収まる取引量を増やすことでスケーラビリティ問題を改善するための方法です。さらに、このSegwitを導入したことでライトニングネットワークを利用することが可能となりました。2017年9月にはテスト運用に成功したとの報道があり、実装されれば、取引手数料が大幅に安くなる可能性(マイクロペイメント)が可能となり、今後の可能性が非常に注目されています。
ライトニングネットワークについての詳細は、以下の動画が非常にわかりやすくなっています。
またLitecoinは、2018年2月にLitePayというデビットカードを使った決済サービスを開始しました。しかし、翌3月にはサービスを停止。運営していた企業は売却されると報道され、Litecoin財団はブログ上で謝罪文を掲載しています。
https://litecoin-foundation.org/2018/03/announcement-on-litepay/
その後、Litepayは復活したようですがその動きが活発になったような情報は未だありません。
2018年後半にはLitepalという新たな決済サービスも導入する予定との情報があり、こちらはPayPalなどと提携しているようですが詳細は未だ不明です。
このように、たくさんの話題を集めてきたLitecoinですが、今後の行方はLee氏の思いである「実用的な通貨」として生き残っていけるかどうかが鍵となるでしょう。そのためには、技術的な開発だけでなく今ある企業や金融機関とどのように結びついていけるか注目していきたいところですね。
Litecoinは、国内のたくさんの取引所で購入することができます。
しかし、2018年1月にはCoinCheckでNEMの盗難事件。
2018年9月にはZaifで盗難事件が発生しました。
そのため国内の取引所でお勧めできるのは、手数料の安い【GMOコイン】になります。
また、取引所でコインを購入した際は必ずウォレットに移しましょう。残念ながら今はどの取引所に預けていても安全とは決して言い切れない状況になっています。自分の資産は自分で守る。仮想通貨取引の鉄則です。
一番のお勧めはハードウェアウォレットですが、もう少し手軽にウォレットを利用したい方はGincoがオススメです。以下の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご一読ください。