いまや「ビットコイン」や「イーサリアム」は仮想通貨に明るくない人にまで認知されています。「モナコイン」や「リップル」なども耳にしたことがある、という方も多いですね。
本稿でご紹介する「Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)」も、そんな仮想通貨を代表する銘柄のひとつです。
しかし、イーサリアムクラシックという名称は知っていても、 「イーサリアムとはどんな違いがあるの?」 という疑問をお持ちではないでしょうか?
そこで本稿では以下の4項目の順に解説したします。
・Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の発行年月日
・Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の取引高
・Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)が開発された目的
・Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の技術的特徴
このページの目次
1.Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の発行年月日
イーサリアムクラシックは、その名の通りイーサリアムをベースとし2016年7月20日に発行された仮想通貨です。 なぜ本家よりも新しいのに名前が「クラシック」なのかは後述します。
2.Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の取引高(2018年5月)
取引高:約210億円/日
時価総額:約1,710億円
イーサリアムクラシックは、イーサリアムの価格に連動されることが多いとされていますが、開発者達の分裂によって取引高はイーサリアムの10分の1程度。第9位となっております。
3.Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)が開発された目的
イーサリアムクラシックは、その名称からも分かるようにイーサリアムからハードフォーク(分裂)してできた仮想通貨です。
2016年6月、当時から注目を浴びていたイーサリアムは、The DAOというイーサリアムベースの仮想通貨を経由して、360万ETH(約50億円)が盗まれるという巨大ハッキング被害にあいました(The DAO事件)。
イーサリアムの一部の開発者達は、ハードフォークによって被害に合う前の状態にまでブロックを巻き戻すという手段を提案しました。そして、イーサリアムのコミュニティで90%以上の賛同を得られたことで、ハードフォークは実行されハッキング被害はなかったことになったのです。
しかし、この行動を中央集権的な介入であるとして一部の開発者達がハードフォークを拒否。イーサリアムのプロジェクトは分裂することになり、イーサリアムクラシックが生まれました。
4.Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)の技術的な特徴
先にも説明したように、イーサリアムクラシックはイーサリアムから分裂して出来た仮想通貨です。 そのため、技術・機能面ではイーサリアムと共通する点が多くあります。
あらゆる取引(契約)を自動で記録・公開する「スマートコントラクト」もその一つです。これまでのスマートコントラクトには、「利用者が増えすぎると送金が遅延する」という問題を抱えていました。しかし、イーサリアムクラシックでは「サイドチェーン」という技術を用いることにより、送金遅延を解決することを目指しています。
また、技術的な特徴ではありませんがイーサリアムクラシックは中央集権的な管理を嫌い、より分散型の取引を目指して生まれたプロジェクトです。
彼らはCode is Law(ソースコードこそが法である)という信念のもとに活動しています。残念ながら、開発の規模では圧倒的にイーサリアムに遅れを取っていますが、Code is Lawという信念が、今後どのように影響してくるのかが楽しみな通貨です。
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