基礎から始める仮想通貨:ジーキャッシュ編【Zcash:ZEC】

「すべての取引記録が公開されること」を売りにしている仮想通貨はとても多いですが、その反対の「匿名性」を長所とする仮想通貨も少なくありません。

本稿で紹介する「ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)」も、そんな高い匿名性が売りの仮想通貨のひとつです。

2018年6月18日、国内取引所で唯一Zcashを扱っていたCoinCheckが取引を停止しました。ここでは、その経緯も含めご紹介してまいります。

この記事では、ジーキャッシュについて以下の4つの項目に分けご説明します。

1.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)の発行年月日

2.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)の取引高

3.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)が開発された目的

4.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)技術的な特徴

ぜひご一読ください。

 

1.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)の発行年月日

ジーキャッシュは、2016年10月28日に公開された仮想通貨です。公開された直後に、後述する「匿名性の高さ」から大変な注目を集めたことでも有名です。

残念ながら、2018年6月18日前述した通りCoinCheckでの取引が中止となりました。

2.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)の取引高/日

取引高:83億7,869万円/日

時価総額:1,139億804万円

 

3.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)が開発された目的

ジーキャッシュは、完全な匿名での送金を実現するために開発された仮想通貨です。同じように匿名性の高いコインには、Monero(モネロ)やDASH(ダッシュ)があります。しかし、その中でも匿名性においては「最強」との見方をする投資家も少なくありません。

 

4.ZCash(ジーキャッシュ/ZEC)の技術的な特徴

ジーキャッシュは、「非常に高い匿名性」を持つ仮想通貨であることが知られています。ビットコインなどの通貨での取引は、送金者情報などが全てブロックチェーン上に記録・公開されるのに対し、ジーキャッシュでの取引は、

  • 送金する側
  • 送金される側
  • 取引金額

これらすべてが非公開になります。

この匿名性の高さの基盤になっているのが、「ゼロ知識証明(Zero-knowledge Security Laye)」という仕組みです。

ゼロ知識証明とは、「この取引は安全である」という本人情報を除く知識などを他人に明かすことなく、それが「正しい」という事実を証明することができる技術です。説明には「洞窟問題」という有名な方法があるのですが、簡単に説明すると・・・

あるところに図1のような洞窟があるとします。

  • 洞窟の奥には魔法の扉があって、魔法の言葉を使わないと魔法の扉を開けることはできません。
  • Aさんはお金を払ってでも魔法の言葉を知りたいと思っています。
  • Bさんは魔法の言葉を知っていてお金をもらえば教えても良いと思っています。
  • しかしAさんは、Bさんが嘘の魔法の言葉を教える可能性があるので本当の魔法の言葉か確認できるまではお金を払いたくありません。
  • Bさんは、お金を払ってくれるまでは魔法の言葉を教えたくありません。

そこで、暗証番号自体は教えずにBさんの魔法の言葉が正しいことを証明します。

  1. まず、Bさんが洞窟に入りどちらかのルートを通って洞窟の奥に行きます。
  2. 次にAさんが洞窟の分かれ道の手前まで行きます。
  3. そして、Aさんはどちらのルートから出てきてほしいのか大声でBさんに伝えます。
  4. Aさんが指定したルートから、Bさんが洞窟に入って行った可能性もあるので、魔法の言葉を使う確率は50%です。
  5. これを20回繰り返すと、Bさんが魔法の言葉を知らずにAさんの指定したルートから出てこれる可能性は約0001%となり、Bさんが本当の魔法の言葉を知っていることが証明できたと言えます。

図1.ゼロ知識証明の図解

Zcashでは、このゼロ知識証明を応用したzk-SNARK Protocolを利用して匿名性を確保しています。

ちなみにZcashでは、匿名送金、非匿名送金を選択することもできるようになっています。

また、Zcachは今後スマートコントラクトやライトニングネットワークの実装も予定されているため、今後ますますプロジェクトの進展が期待される仮想通貨です。

しかし、そんなZcashには大きなデメリットがあります。それは、匿名性の高さゆえにインターネット上の闇市場やマネーロンダリングなどの「犯罪行為」に利用される恐れがあることです。前述のコインチェックが取り扱いを中止したのもそれが理由とされており、最近では別の意味で注目されてしまっています。

また、匿名性の高い仮想通貨は他にも「Monero」や「Dash」、「Verge」といったものがあり、普及するにはこれらのデメリットをいかに払拭できるかにかかっていると思われます。

残念ながら2018年6月現在、日本国内の取引所ではZcashを購入することはできないため購入には海外取引所を利用する必要があります。購入を検討されている方は、日本で最も有名な海外取引所であるBinanceでの口座開設の仕方を下記に紹介していますので参考にしてください。

Binanceの口座開設方法を詳しく説明します

 

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